― ラオスでビジネスを始めるまで ―
オーストラリアのシドニーで生まれ、大学で経済学とビジネス法の学士号を取得したSusieは、サービスオフィスを運営するオーストラリアの上場企業で、日本とヨーロッパ、オーストラリアとニュージーランド、東南アジアを担当するGM(ジェネラルマネージャー)として13年間務めました。会社で働く中、Susieは「何か新しいビジネスを始めたい」と考えるようになりました。そこで思いついたたのがラオスという土地でした。2013年、仕事を辞めたSusieは昔からの仲間であるRachelとともに、2週間後には飛行機に乗ってラオス、ルアンパバーンへ向かっていました。
― ラオスの社会に貢献できるビジネスを実現 ―
「自分で何かビジネスを始めたい」と考えてラオスに来たSusieですが、「ビジネスを通じて社会に貢献できる形はないだろうか」という強い想いも持っていました。ラオスの社会について考えるうちに、農民たちの貧困度に課題意識を持ちました。ラオスでは労働人口の7割が農民であるにもかかわらず、GDP構成比のうち農業が占める割合はたったの2割となっています。そんな彼らが農作業に用いていたのが”水牛”でした。ラオスでは雄の水牛は農作業に使われますが、雌の水牛は仔牛を出産するだけで、特に労働力としては活用されていませんでした。
その妊娠した水牛に注目し、
「妊娠した水牛を使って乳製品を作り、農家たちにレンタル料を支払えば、ビジネスを通じてラオスの社会に貢献できるのではないか」
と考えたのです。こうしてラオスバッファローデイリーの活動がスタートしました。
―ラオスの持続可能な社会をめざしてー
自らが歩んできた道とは全く異なるビジネスを展開しているSusie。
彼女の原動力は、「ラオスの社会のために」という強い想いだといいます。
「美味しいチーズを製造して販売する。」
ただそれだけでなく、それがラオスの社会へ還元されている。
そんなサステナブルなチーズを、是非日本のみなさまにも知っていただきたいと思います。